透視図法のサイト開設

透視図法(パース)に関するサイトを開設しました。

パースフリークス

http://www.persfreaks.jp

 

このサイトでは背景を描く際に必須となるパース理論をスライド形式で基礎から学ぶことができます。理論を重視しているので、難易度は全体的に高めですが、しっかり理解できればどんな空間でも臆せず描けるようになります。

 

パース理論によって実現することは大別すると3つあります。

1.平行出し(直角出し)

パース理論を使うと、実空間上で互いに平行な直線を何本でも引くことができます。また消失点を適切に取れば、2直線間で直角を出すこともできます。平行と直角が実現できれば、箱(直方体)をいくつでも描くことができます。

平行出しは初心者でも簡単にマスターできますので、勘で寸法出しができるのであれば、この段階でビル群などを安定して描けるようになります。(ただしビルの外観などの知識や資料は持っている必要があります)

 

2.寸法出し

パース理論を使うと、寸法を正確に出すことができます。
例えば、縦400mm×横600mm×高さ700mmのように寸法が厳密に指定された机を正確に描くことができます。寸法出しを行えば、極端に見た目がおかしい机を描いてしまうことはありません。(描こうとする物体の寸法は知っている必要があります)

寸法出しは平行出しよりもはるかに難易度が高いですが、これをマスターすると、任意の大きさの箱を描くことができ、また立方体も描けるようになるので、正確なグリッド線が引けるようになります。

 

3.カメラ視点と画角

パース理論を使えば、任意のカメラ視点と画角が実現できます。以下に例を挙げます。

  • 人物の手前1mの位置にカメラを置いた場合と、4mの位置にカメラを置いた場合の絵を描き分けることができます。
  • 部屋の隅に取り付けられた防犯カメラから見える映像を描くことができます。

ここまでマスターすると、自由な視点から絵を描くことができるようになるので、表現の幅が広がります。

 

改めてまとめてみると、結構いろいろできますね。
上記以外では、写真の分析もできます。カメラの画角が既知であれば「ここに写っている東京タワーは撮影者から1㎞先にある!」みたいな宴会芸が披露できるようになったり。


しかし多機能なパース理論も、ほとんどは1の用法でしか使われていないようなので、2,3の使い方も周知していきたいな。