イベント絵:WhiteDay(俯瞰三点透視)
あまりイベント絵っぽくなりませんでしたが、ホワイトデーにちなんだ絵を描いてみました。3点透視図です。
あまり詰めると圧迫感あるかなあと思って周囲を広くとっているんですが、ちょいと広すぎかもですね。一応学校の廊下で左側は壁と扉です。画力が付いてきたら、もうちょっと複雑なものにもチャレンジしたいなと。今はキャラ描くだけで息切れする始末で。
一応パースがテーマのブログなので、分析的なことをしておきます。
一辺が約30cmの正確な立方体で人を包むとこうなります。これをやると、靴の大きさが足りてないことがバレバレですが、まあその辺を次回以降に生かしていければと。
俯瞰は足元ほど小さくなりますが、これを意識しすぎると、豆粒みたいに小さな靴を描いてしまいがちなので、要注意ポイントです。
消失点の配置はこうなってます。作画はアナログ(鉛筆)で絵の部分はB5(182×257cm)なので、いかに消失点が遠いかが分かってもらえるかと。これをアナログだけで解決するには広大な作業スペースが必要となるので、私の場合はラフ画をスキャンし、ソフト(Adobe Illustrator)で消失点を取って、アナログ側に反映(この程度の簡素なものなら基本的に模写)させつつ、下書きを進めるという手法を取っています。
俯角は51°なので見下ろし感が強いです。画角は望遠ですね。カメラ位置は概算で頭上50cmぐらい。これを知るには以下の方法があります。
1.立方体の短縮率を調べる
6段重ねの立方体の一番上を100%とすると、一番下は約58%となっています。透視図法では、物体の大きさはカメラからの距離に正確に反比例しますので、58%に短縮しているなら、カメラまでの距離はその1.7倍(58%の逆数)であることが分かります。
しかし俯瞰の場合は下図のような位置関係になっているので、「床面からのカメラの高さ」を求めたい場合は、三角関数を使ってごにょごにょと計算する必要があります。(実際の絵と画角が一致していないのは、作図精度が出ていないためです。あくまでも概念ということで)
2.被写体の画角を絵から読み取る
SPvから補助線を引いて、人物に相当する画角を求めたあと、上図のような簡略図を描き、同じ画角となるようなカメラ位置を目測で割り出します。
3.90°視円錐の半径と比べる
90°視円錐の半径とは、SPv-VC間の長さのことです。立方体の一番上の一辺(画面上での長さ)を基準とし、ここを100%とすると、90°視円錐の半径は約650%になっています。つまり基準の辺に対してカメラは6.5倍の長さ分だけ離れています。立方体の一辺を28.333cmとすると、28.333×6.5=約184 [cm]。あとは三角関数……
スカートの円錐近似?もやろうかと思いましたが、予想外に長くなりましたので今日はこの辺で。