パースに合う人物の描き方

前回のエントリ「3点透視のなにが難しいか (3)」と直接は関係がないですが、流れ的には続きです。

 

前回は3点透視で机を描きましたが、机だけでは面白味がないので、もう少し描き足したいと思います。まずは椅子を描きました。

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これも定規は使っていますが、パースは取っていません。ここで机を正確に描いたことが生きてきます。絵というものはある程度周囲の状況に合わせて描くものです。机が描かれていれば、机のパースに合わせて他の物体も描きます。これは線の流れからある程度無意識にできるものです。

しかし流れをくみ取って描くやり方は時に弊害を生みます。つまり机が歪んでいれば、周囲の物体もその影響を受けて歪んでいくことを意味します。まるでウイルスのように周囲を汚染していくのです。だからこそ、何を描くにも最初の1個は重要です。

さて、椅子だけでは物足りないので、人も描いてみましょう。(説明の都合上、別の紙に模写してから描き足しました)

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とりあえずあたりだけですが、こんな感じでしょうか。

これもパースは一切取っていませんが、周りの物体がガイドとして働くので、意外と描きやすいです。とはいえ人物をパースに合わせることは、そこまで簡単ではありません。もし形がまとまらなければ、あまり悩まずガイド線(人を囲う箱)を描いた方が良いでしょう。

 

次回はこの絵の完成形と、人体を描く際のガイド線の引き方を予定しています。

(すみません今日の段階では、描き方の説明になってませんね。追々やります)

※この記事の続きは「パースと人体 (2)」です。